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アマ(亜麻、学名:''Linum usitatissimum'')は、アマ科の一年草。ヌメゴマ(滑胡麻)、一年亜麻、アカゴマなどの異称もある。園芸用の品種には多年草がある。 ==特徴== 比較的寒い地方で栽培される。日本では北海道のみが栽培適地である。茎の繊維はリンネル(リネン)製品となる。亜麻は大麻(ヘンプ)と間違えられることがあるが、大麻よりも柔らかくかつ強靭で上等な繊維である。フランス語ではランと発音され、ランジェリーはアマの高級繊維を使用した女性の下着に由来する。また繊維の強靭性から、高級でない繊維はテントや帆布としてかつて広く利用され、大航海時代の船の帆布はアマの繊維であった。古くは亜麻の糸を『ライン』(Line)といい、この単語は細くて丈夫な亜麻糸からの連想で『線・筋』という英単語になった。 現在は大麻がロープや麻袋などに使われるのに対して、亜麻は、通気性・吸湿性に優れて肌触りが良いことから織られて高級な衣類などになる。 連作障害が起き易いため6~7年の輪作を行う。4月頃に種子を蒔き、7~8月に抜きとって収穫する。 古代ではカフカス地方から中東にかけての一帯を原産地としており、必ずしもエジプトが原産地ではなかった。 日本では、江戸時代・元禄の頃に小石川御薬園で種子(亜麻仁)を薬種として使用するために栽培された記録があるが、当時は亜麻仁を中国から比較的安易に輸入出来たので栽培は定着しなかった。本格的な栽培は北海道開拓の初期に榎本武揚によって導入され、第二次世界大戦中をピークに繊維用として北海道で広く栽培されたが、化学繊維の台頭で1960年代半ばに栽培されなくなった。2002年に種子を食用に利用するために北海道の当別町で亜麻栽培が復活し、北海道亜麻ルネサンスプロジェクトが進行している。2007年には当別町亜麻生産組合が設立されて、栽培技術の向上と普及に取り組んでいる。北海道独自の特用作物として亜麻の評価が高まるにつれて、十勝地方や上川地方に栽培が広がっている。 亜麻には産業用だけでなく、多様な園芸種がある。多年草の園芸種の亜麻は花が可憐なことや栽培が容易なことから愛好者が増加し、北海道では一般家庭だけでなく、街路の植樹帯や公園でも栽培されている。特に札幌市の麻生町や苗穂地区および当別町では、亜麻の歴史と文化の普及のために多彩な行事が開催されて、亜麻を生かした街づくりが行われている。 種子からは亜麻仁油(あまにゆ、リンシードオイル、フラックスシードオイル)が採れ、これは食用や塗料・油彩に用いられる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「アマ (植物)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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